インサイドレポート

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 3日目を終えて首位に1打差の2位タイからスタートした石川遼。序盤から2連続バーディを奪うなど、アダム・スコット以上に勢いに乗って首位に並んでいたことも何度かありましたが、アダムが12番でチップインバーディを決め、その後2つバーディを重ねた一方、遼くんは2つのボギーを叩き、明暗を分けました。

 2人のプレーはまるでマッチプレーのようなシーソーゲーム。世界で18勝を挙げるアダム・スコットを相手に互角に渡り合い、とても19歳の少年がメジャー級のフィールドで優勝争いをしているとは思えないほどの落ち着きぶりでした。遼くん自身も「今日の方が落ち着いて出来た。自分でもびっくりするくらい。アダムやスティーブとも会話しながら、リラックスしてプレーできた。曲げても冷静だし、いい集中力でプレーできている」と語っているほど、堂々としていましたね。これも日本で何度も優勝争いをしてきた経験が役に立っているそうで、「中嶋(常幸)さんの言うように、日本でやっていても海外で世界のトッププロと戦っていける。正直いって、この大会が始まる前は日本と海外の差は大きいと思っていたが、実際にはそこまで差はない、と思えるようになった。次は優勝することで、日本の力をアピールしたい」とのこと。

 今週は、スイングを変えたことがきっかけで「練習場にいるような気持ちでコースでも打とう」と思い立った作戦が奏功。今日は「狭い練習場だな」「傾斜のある練習場だ」などと思いながらショットしたそうです。そして、優勝争いのカギになるホールはどこなのかの判断も付くようになりました。

「今日は14番と15番の2ホールがカギになると思ってやっていた。1打の価値を日本にいるとき以上に感じたし、日本だけでは経験できない優勝争いの雰囲気をつかむことができた。楽しみながらプレーしていたけど、やっぱり悔しい気持ちでいっぱい」

 通算12アンダー、首位に5打差の4位タイに終わった遼くん、来週の全米プロの予選ラウンドでは、再びアダム・スコットと同組でラウンドしますが、リラックスモードの中で実力を出し切り、再び優勝争いに食い込んで欲しいですね。

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 初日から首位をキープし、通算17アンダーの2位リッキー・ファウラー、ルーク・ドナルドと4打差で優勝したアダム・スコット。米ツアー8勝、世界で19勝目を挙げました。過去、プレーヤーズ選手権(04年)、ツアー選手権(06年) など準メジャー級のビッグトーナメントで優勝を重ねてきたアダムですが、今回の優勝が「Biggest Win」であることは間違いありません。そして、その優勝には元タイガーのキャディでキャディ歴33年のキャリアを持つスティーブ・ウィリアムズの力とエネルギーが不可欠だったと言えるでしょう。

 最終日のラウンド前、練習場でアダムのショットを見てスティーブは「今日は我々の日だ」と思ったとか。ジェイソン・デイも後で「練習場にいるアダムを見たが、彼は自信に満ちあふれていた」と語っています。スティーブがアダムのバッグを担ぎ始めたのが今年の全米オープン。そこから3週間(全米オープン、AT&Tナショナル、全英オープン)で彼の弱点を見抜き、コーチのブラッド・マロン(アダムの義兄)と3人で、その改良点を取り組んできたそうです。そしてその効果が早々に現れ、ブリヂストンインビテーショナルという最強フィールドでの試合で選手の優勝を導くことができた。スティーブにとって、この優勝は通算145勝目(グレッグ・ノーマン、レイ・フロイド、タイガー・ウッズなど)。そして今週アダムとともに挙げられたこの勝利が「最も満足した優勝」「人生で最もすばらしい1週間だった」と語っています。その証拠に、今までタイガーがメジャーで優勝したとしても、決して自分の気持ちを語ることをしなかったスティーブが、今日は報道陣に対して自由に自分の思うことをいい、喜びを表現。18番のグリーン上でインタビューされ、「人生で最高の勝利だった」とまで語っているんですから、よっぽどうれしかったのでしょう。最終組でアダムと一緒にラウンドした石川遼のコメントによれば「今日、スティーブとラウンド中に話をした。アダムはタイガーとは全然違う。タイガーはドラマが多すぎた」と話していたそうですが、最終日、最終組でタイガーとともに戦っていたスティーブではあり得ない会話がアダムと一緒にいることで可能になっている。恐らく、タイガーのキャディをしていたときの自分は、本来の自分ではなかったのかもしれません。つまり、人とのコミュニケーションを極限られた人としかしないタイガーに合わせるように、スティーブにも人との間に大きなカベがあった。ツアーキャディとの間でも、どこか孤立したようなところがあったし、タイガー1人に忠誠心を尽くしていればそれでいい、といった雰囲気も見受けられました。しかし、アダムはタイガーのような人との間にバリアを張るようなタイプではなく、もっと普通にコミュニケーションの取れる心優しいイージーガイ。そんな彼と時間を過ごしているうちに、スティーブの気持ちも氷解し、普通の人間らしさを取り戻せたのではないか。あるいはこの2年間、タイガーのスキャンダルの件で家族とともに非常にタフな時間を過ごし、「これも運命なのか」と半ばその状況を諦めていた彼が、タイガーからクビを言い渡され、逆に心の整理がついた。その開放感もあって、今回の優勝が今までにないほどうれしかったのではないか、と推察できます。

「ボクはキャディという仕事が大好きだ。たぶんタイガーのキャディをやっていたときは、メディアの人間に対して感じが悪かったこともあったと思うけど、今では皆さんが大事な人たちだということもはっきりわかっている。タイガーとのことをもっと正確に話すなら、AT&Tナショナルで面と向かって話をしたというのは間違いだ。彼は電話で”我々には休みが必要だ”と言ったんだよ。つまりクビってこと。ボクはタイガーに「(タイガーが試合に出ない間)アダムのキャディをやってもいいか?」と聞いたら、彼は反対した。それでもう彼は、自分との関係も潮時だと思ったんだろう。ボクは彼のキャディを11年間やってきたし、彼に対してはかなり忠誠心を誓ってきた。それなのにこんなに早くクビにされちゃうなんて……。本当にガッカリしたよ」

 スティーブがここまで口を開くことは、過去なかったのではないかと思いますが、彼にとってタイガー復帰の今大会で自分がバッグを担ぐアダムが優勝することほどうれしいことはなかったでしょう。「タイガー、お前の数々の優勝はオレの力の賜でもある。長年忠誠心を誓ってきた自分をあっさりクビにして、後悔するなよ」というスティーブの意地が、アダムにいい意味でのプレッシャーを与え、優勝への大きなパワーを生み出したのではないか、と思うのです。

Img_1866 「このコースは非常に難しく、とてもいいコースでメジャーのコースと何ら変わりない。そんなコースで勝てるなら、メジャーでも勝てないわけがない。アダムはメジャーで勝てる才能を持っている。今の自分の目標は、アダムをメジャーチャンピオンにすることだ」とスティーブ。

Mk2n6816 優勝直後の18番ホールのグリーン上。かつてタイガーのキャディを務めていた時には、報道陣に対してこのように話をすることなどあり得なかった。アダム自身よりもスティーブの方に報道陣の関心がいっているのが面白い。


Img_1611 今年の2月から使い始めた長尺パター。これのおかげですっかりパッティングの自信を取り戻した。
Img_2060 最後のウィニングパットを沈め、達成感に浸るアダム。

Img_2225 世界ゴルフ選手権で優勝。次はメジャー優勝への期待もかかる。
Img_2297 最近では自分の話よりも、スティーブやタイガーの話をすることの方が多いと苦笑い。

 プレーヤーズ選手権以来の復帰戦に、過去7回の優勝を経験している非常に相性のいい今大会を選んだタイガー・ウッズでしたが、4日間のプレーを終えて通算1オーバーの37位タイ。精彩を欠く結果に終わりました。
 現在コーチのショーン・フォーリーに師事してスイング改造に取り組んでいるところですが、前コーチ、ハンク・ヘイニーの教えからの移行がなかなかうまくいかない様子。本人曰く「以前はもっと曲げて打っていたものだが、今はボールを右に曲げることも左にドローさせることもあまりできない。ショーンが教える正しいスイングをすると、ボールが曲がらないんだ」と、球筋に違和感を感じ、それに伴い構え方についても悩んでいるそうです。もともと球を自由自在に曲げて、七色の球筋を打ち分けながら攻めていたのが彼のゴルフでしたが、球自体が曲がらないスイングに移行しているため、今は元々持っていた「球を曲げて攻めたい」という感覚と戦っているとのこと。もともと繊細な感覚を駆使して、様々な技術で球筋を打ち分けるタイプだっただけに、こんな話を聞くと「ショーン・フォーリーの教えで大丈夫なのか?」と心配になってしまいますね。

Img_0584 かつての世界NO.1、タイガー・ウッズ人気は今も健在。最終組よりも多くのギャラリーが、彼のプレーを観戦。

Img_0565 来週の全米プロも、幼なじみのブライアン・ベル氏がキャディを務める。

Img_0704 そしてかつての世界NO.2、タイガー最大のライバルも、タイガーの調子に合わせるかのように通算3オーバーの48位タイでフィニッシュ。彼らの復活はあるのでしょうか?!

 初日から最後まで、パットの不調に喘いだ池田勇太。最終ラウンドは1バーディ、5ボギーの74、通算17オーバーの75位でホールアウトしました。
「あとはパッティングだけ! あとは悪いところを見つけるのが難しい。アイアンの切れはよかったし、せめてショットだけでもきっちりできるようにと思って今日はプレーしていた。パッティングについては、来週の全米プロのグリーンでもう一度ストロークの練習をして、調整したい」
 前週のサン・クロレラクラシックでの優勝をひっさげて臨んだ今大会。練習日には「優勝を意識してプレーしたい」と調子の良さと自信をのぞかせていましたが、試合が始まってみるとショットの調子はよかったものの、パットに苦しみました。よくタイガー・ウッズも口にしますが、グリーンの「スピード」との相性というものもあるのかもしれません。繊細なタッチを要求されるツアープロならではの、「微妙な悩み」というものもあるのでしょう。ショットのよさを活かしつつ、来週の全米プロではパットの復調に期待したいですね。

Img_0269 パッティングに4日間悩まされた池田勇太。

Img_0124 「ショットのキレはよかった」と語る池田。フェアウェイキープ率11位タイと出場選手(全76名)の中でも安定感があった。次週の全米プロに期待したい。

Img_0856 ブリヂストン契約選手のブラント・スネデカー。初日、2日目までは60台の好スコアをマークしていたが、3〜4日目はオーバーパーペース。イーブンパーの33位タイで終了。今年のブリヂストンオープン(袖ヶ浦) に出場が決まっている。

Img_0928 同じくブリヂストン契約選手で昨年の賞金王マット・クーチャー。3日目はショット、パットともに絶好調で65をマークしたが、最終日は1つ落とし通算4アンダー、19位タイに終わった。

                                                                                                                                                                                                                                                               

 第3ラウンド終了後の夜、ファイヤストンC.C付近の練習場でブリヂストン主催の「バーベキューパーティ」が盛大に行われました。会場にはブリヂストン契約プレーヤーのマット・クーチャー、ブラント・スネデカー、池田勇太らもつめかけ、つかの間のリラックスタイムをブリヂストン関係者、お得意先の人々とともに過ごしていました。

 そして池田勇太は練習場エリアで、選手の物マネも披露!ジャンボ尾崎、青木功、飯合肇……らさまざまな選手たちの特徴をとらえたスイングを披露し、周囲の爆笑を誘っていました。一流のプロはこういうことにも非常に器用ですね。

そして急遽レッスン会がスタート。アマチュアゴルファーの長年の勘違いを払拭してくれました。

Img_7805 焼きたてのBBQを堪能するブラント・スネデカー。

Img_7871 ブリヂストン契約選手のマット・クーチャーと池田勇太のフォトセッション。キャディバッグも持ってブリヂストンのロゴマークをアピール!

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2歳のカルソンくんと3歳のキャメロンくんにスイング指導(?)するマット・クーチャー。すっかりパパの顔でした。

Img_8005 この雰囲気、誰かわかります?

Img_8261 フェースをセットするときにアマチュアが勘違いしやすいのは、「リーディングエッジ(クラブの刃の部分)のラインと垂直にターゲットに対して構えてはフェースが開いてしまう。フェース面自体がターゲットに真っすぐ向くように(人によってはかぶった感じに見えるかも)セットしないとスクエアにセットできない」と力説してくれた勇太。

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高みを目指して日々成長を遂げる遼くん。今日優勝すれば、一気に世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たすことになる。

遼くんが今大会で勝った場合、シード権はどうなるのか? 昨日レポートしたいくつかの大会に出場できる資格以外の、本格参戦に関わる詳細情報をお伝えします。

①優勝し、今シーズンのメンバーシップを取得しなかったとしても、この優勝で得られた3年シード権は、今後3年間の免除期間(2012年〜2014年) 中、各年の最終戦の最終日から30日以内にメンバーシップを取得することができる。つまり、これで優勝し、すぐにPGAツアーメンバーになると宣言しなくても、2012年から3年間の間の、いずれかの試合で賞金を獲得した大会の最終日から数えて30日以内であれば、ツアーメンバーになることができる。

②特別シード(昨年の賞金ランク150位の選手の賞金額563.729ドル(約4421万円)と同額以上の賞金を獲得した場合に与えられる) の条件を満たした場合、60日以内にメンバーになれば今シーズンの残りの試合で無制限にスポンサー推薦を受けることができる。
また、特別シード選手はフェデックスポイントは取得できないことになっており、もし今年のフェデックスカップ参戦を目指すのであれば、今大会に優勝し、直ちにメンバーシップを取得しなければいけない。今大会のポイントは得られないので、遼くんにとってフェデックスカップポイントを得られるチャンスは、次週の全米プロとウィンダム選手権の2試合しかないことになる。ちなみに、遼くんのここまでの米ツアーでの賞金額は247.636ドル(約1942万円)。特別シード権を獲得するには、あと316.093ドル(約2439万円)必要です。

③石川遼の今年の米ツアーでの賞金額が、今年の賞金ランク125位以上である場合、今年の最終戦の最終日から30日以内にメンバーになれば、2012年のツアーメンバーとして参戦できる。

というわけで、まずは今日の最終組での優勝争いに注目ですが、優勝した場合、その後彼はどの道を選択するのかも気になるところです。

 先日は「新しいスイングスピードとアイアンの距離感が合わない」と語っていたタイガーですが、3日目のラウンドでは「アイアンの調子は戻ってきた。手に感覚が出てくるようになった。全てのアイアンショットで正確な数字を打ち分けることが出来たし、よかった」とアイアンの復調をアピールしていました。しかし、今度はアドレスのセットアップや方向取りで悩んでいるそう。以前はもっとボールを曲げて打っていたタイガーですが、もはや最近はボールを曲げて打つようなことはしなくなったので、逆に自信を持って構えることができないのだそうです。そして今日はパットも入らず、結局2つスコアを落とし通算1オーバー、38位タイに。いろんなことが劇的に変わっている彼にとって、今は各所の調整を行っていかなければいけない時期。強いタイガーに会えるのは、まだ当分先の話かもしれませんね。

Img_5490 「今は球が真っすぐ飛んでいる。それはいいことだけど、このこともボクにとっては一つの変化だ」

 初日から首位を守り、第3ラウンドでは石川遼、ジェイソン・デイに1打差で再び単独首位に立った、米ツアー7勝のアダム・スコット。現在フェデックスカップランキング50位ですが、もし勝てば一気に16位に入りフェデックスカップ最終戦、ツアー選手権まで出場できることがほぼ確定します。「明日優勝するためにはいいプレーをしなきゃ。最後にチャンスが来たらそのチャンスをものにするだけ。そして自分のゲームは優勝争いするに十分な状態。ただ、気をつけなければいけないのは「リズム」。スイングリズムをよく、スムーズにできさえすればいい。特にプレッシャーもかかっていないし、ただ明日はいいプレーをするだけ」と明日の優勝争いをシンプルにとらえています。

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 さてさて……記者会見でアダムは2位タイにつけている2人の若手(19歳の石川遼、23歳のジェイソン・デイ)と比較され、年寄り扱いされていました。31歳で「OLD GUY」なんてちょっとかわいそうですよね〜。彼も「自分では年を取ったなんて思ってない。いまだに10代のように振る舞っていることもあるよ」と若さを強調していたのが少々滑稽でした。そして会見場ではとにかく石川遼を褒めまくり! 遼くんが15歳でツアー初優勝をした07年に、住友VISA太平洋マスターズ参戦のため来日したアダムでしたが、「この子は本当にすばらしい」と思ったそうです。そして「今週は遼にとって、すごく大きな1週間になる。たった19歳なのに、彼のゲームはどんどん改良され、とても円熟味のあるものとなっている。自分の19歳の頃よりももっとレベルが上だ。彼は正しい方向にむかって歩んでいる。もっと強くなり、いかにゲームをするかを習得できれば、間違いなく彼は世界のトップになれる」と語っていました。
 明日は最終組でティーンエージャーとの対決。果たして優勝を飾るのは誰でしょうか……。

 第3ラウンドで7オーバーの77を叩き、通算13オーバーの75位とまたまた低迷中の池田勇太(出場選手76人) 。本人の言葉を借りれば「パットの神様」が微笑んでくれず、「ここまで来ると、ホントに何を言っていいのかわからない。ノーバーディだから気持ちもヤキモキしてる。どうしたらいいかわからない」と心底パットに苦しんでいる様子。ドライバーショットも飛距離が出ており、アイアンも調子がいいだけに、あとはパットの神様さえ彼に味方してくれれば一気に浮上するチャンスもあるんですが……泣いても笑ってもあと1日。ここまできたら今までのパットの不調を吹っ切って、次週の全米プロにつながるいいプレーをして欲しいものです。
 なお、同じブリヂストン契約プレーヤーのマット・クーチャーは「今日はパットの調子が特によかった。ショットも非常に安定していた」と言うとおり、65の好スコアをマークし通算5アンダーの14位タイ。ブラント・スネデカーは74を叩き、通算2アンダーの25位タイと後退。明日の契約スタッフたちの巻き返しにも注目したいですね。

Img_7137 「ラインは読めているのに入らない」と嘆く池田。

Img_5605 今年のブリヂストンオープンへの出場も決まっているスネデカー。

Img_6960 昨年の賞金王の意地をかけて最終日に挑むマット・クーチャー。

 ブリヂストンインビテーショナルもいよいよ明日1日を残すばかりとなりました。連日、30度以上の暑さが続くオハイオ州アクロンのファイヤストンC.C.ですが、気温以上にHOTな試合展開に取材する日本人記者・カメラマンを始め、日本人ギャラリーは沸き返っています。
 首位に3打差の10位タイからスタートした石川遼は、6バーディ、ノーボギーの本日のベストスコアタイ(64) で一気に2位タイに浮上。首位のアダム・スコットに1打差まで迫りました。
 今週の遼くんはひと味違います。仮にショットが曲がっても、ナイスリカバリーでボギーを叩かず、パッティングも絶好調。今週の平均パット数は全出場者中、24パットで1位を記録しています(2位はリッキー・ファウラー)。そして本人が連日語っているように「アイアンの距離感」がピッタリで、練習場で打つようなリラックスしながら打つナイスショットが、コースでも打てているとのこと。ホールアウト後は全米ネットワークTV局の取材などを一通り受けたあと、公式記者会見場へ直行。普段は遠巻きに我々日本人が遼くんの取材をしているところを見ているだけの米国記者たちも、2位タイに浮上した彼に対し、本気で話を聞きにきていました。それだけこちらでも注目度が高いと言うことなのでしょう。
 プロ入り後、米ツアーに25試合出場してきた遼くんですが、54ホールを終えた段階で「2位タイ」は過去最高位。そしてもし明日優勝すれば、1911年全米オープンで優勝したジョニー・マクダーモットの持つ米ツアー史上最年少優勝記録(19歳10ヶ月14日)に次ぐ、2番目に若い米ツアーチャンピオン(19歳10ヶ月22日)が誕生します。何と100年ぶりの記録更新ーーーたった1週間だけの差で最年少記録が更新できないのは残念ですが、いずれにせよ世紀をまたぐ壮大な記録です。
 そして優勝すると現在出場資格のある全米プロを含め、今年のHSBC選手権(11月開催)、来年度のヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ、フマナチャレンジ、アーノルド・パーマー招待、マスターズ、ヘリテージクラシック、プレーヤーズ選手権、クラウンプラザ招待、メモリアルトーナメント、AT&Tナショナル、WGCブリヂストン招待に参戦できることが決定し、優勝して60日以内に米ツアーメンバーになることを宣言すれば、シード権を獲得することができるそうです。1999年、丸山茂樹がやはり今大会(当時NECインビテーショナル)で6位に入賞し、来季の米ツアーシード権を獲得しましたが、遼くんの場合も優勝しなかった場合でも上位に入賞すればシード権を獲得、あるいは準シード権を獲得することができるのです。
 そして今年のオーストラリアで開催されるプレジデンツカップついてですが、現在インターナショナルチームのランキングで13位の遼くんが優勝すれば、トップ10入りを果たすので自動的にメンバー入りを果たすことができます。優勝金額約1億800万円も非常に魅力的ですが(全額、震災チャリティ義援金に充当)、以上のような海外試合への参加資格やシード権など、彼の人生を今後大きく変えるようなビッグチャンスが一気に到来するでしょう。明日の最終組は、首位のアダム・スコットと石川遼の2サムで、現地東部時間で2時にティオフ。最初から最後まで目が離せませんね!

Img_6569 ショットが曲がることはあっても、そのリカバリーが成功してピンチをパーでしのぐ場面も多かった。

Img_7605 2位タイでホールアウト後は、記者会見場に呼ばれインタビュー。震災の寄付金の話や、髪型、ファッションに至るまで多岐に渡って米国記者から質問を受けた。

●石川遼のコメント
「ショットの内容はいいとは言いがたかった。でも11番以降はいいスイングができるようになり、ティショットのミスもうまくリカバリー出来たのでよかった。今日はラッキー!ちょっとうまくいきすぎだけど、大ケガもなくよかった。今日も練習場で打っている意識を持って、コースでもショットすることができた。リラックスしてスイングができた。優勝のことを考えるのは早いけど、今日はいいプレーができて驚いている。ショットが曲がり、林の中から打つことが多かったけど、リカバリーがうまく出来た時のアメリカ人ギャラリーの反応がエキサイティングで大好きなので、トラブルショットも嫌いではない。今まで海外試合にチャレンジしてきたが、メンタル面でのコントロールがうまくいかなかった。でも今年のマスターズで20位タイフィニッシュできた時から、アメリカでプレーするのが楽しくなった。今日も落ち着いてゴルフが出来ているし、ここまでは自分のいいところを100%近く出せている。失うものは何もないし、気持ちの面で迷ったら一度仕切り直しをして、気持ちの整理をつけてからショットに臨めるよう自分を抑えることができている。明日の1番ティで自分がどんなことを考えているか、我ながら楽しみだ」

Img_5794_2 アイアンの距離感が合い、ショットがピンにビタビタ!イージーバーディを奪うこともしばしば。

Mk2n6226_2 豪州のジェイソン・デイとともに11アンダー、2位タイ。

 「アイアンの距離が伸びたり落ちたりすることがない。今週はすごく距離感が合っている」と語るのは石川遼。第2ラウンドを68で回り、通算5アンダーの10位タイに浮上しました。
 一方「他の人たちがどうなのかわからないが、自分は距離の判断が難しかった。自分が思っているよりもボールが飛んでいる。今までに打ったことのないくらい飛距離が出ている」とアイアンの距離感に苦労しているのはタイガー・ウッズ。今日は1つスコアを落とし、通算1アンダーの36位タイと平凡な順位に終わっています。アイアンの距離感が出ている人と出ていない人・・・明暗がはっきり別れましたね。
 さて石川遼ですが、今日はアイアンの距離感も安定し、精神的にも落ち着いてプレーできている様子。「メジャーの時はいいスタートを切りたいと、焦ってもがいてしまうこともあるけど、今週は焦りはない。けっこう集中してプレーできている。リカバリーがうまくいけばその分攻めていけるから、どんどんいい流れになる」と語っています。飛距離については、「これ以上クラブに頼らないで、体幹を鍛えたり、股関節回りの筋肉をつけたり、瞬発力を高めるなどのトレーニングを積んで自力で飛ばせるようになりたい」とキッパリ述べています。
 ジャンボ尾崎の指導のもと、スイング改造中の遼くんですが、この週末はさらに上位を狙って欲しいものです。

Img_4625 わらじのようなターフを取りながらアイアンショットを放つ遼くん。

Mk2n5524_8 アイアンの距離感が出ている遼くんと、イマイチつかめていないタイガー。朝の練習場で……。

 第2ラウンドを72(2オーバー)で回り、通算6オーバーの72位タイと低迷中の池田勇太。今日もパットが思うように決まらず上位進出はなりませんでした。
「今日もパットだろうね。あまりグリーンは変わっていないし、ウェットで遅いのは昨日と一緒。ピンポジもそんなに難しいわけでもないのに……。パターが入るか入らないかで流れが変わってくると思う」
初日も「決して悪いパッティングをしているわけでもないし、読みが間違っているわけでもないが、紙一重で入らない」と語っていましたが、今日もまたファイヤストンのグリーンの神様にツキをもらえなかったようです。
「運も味方につけないといけない」
明日以降、勇太に運が味方してくれることを期待したいですね。

Img_5638 微妙にラインを外れていく池田勇太のパッティング。先週のサンクロレラ優勝時の自信を取り戻してほしい。

Img_5493 池田と同組でラウンドした同じくブリヂストン契約選手のブラント・スネデカーは通算6アンダーの8位タイ。池田曰く「こっちの選手にしては打つのも早いし、日本人っぽいプレーをする。テンポがいいので一緒に回っていて回りやすい選手だった」

Img_4900 同じくブリヂストン契約選手であり、昨年の賞金王のマット・クーチャー。今日は69の1アンダーで回り、通算イーブンパーと順位を6つ上げた。

 初日、前半ハーフを1イーグル、8バーディ、5ボギーと出入りの激しいゴルフを見せながら8アンダーで首位に立った22歳のリッキー・ファウラー。3番ホールのパー4ではティショットとセカンドショットを完璧に決め、110ヤードの3打目をウェッジでピン目がけて打つと、その打球はカップの中に消えていきました。このホールでのイーグルは、1983年以来28年ぶりの2人目のイーグルなんだそうです。ということは、リッキーの生まれる前の話ですね。
 さて、今年の9月でプロ入り2年目を迎える彼ですが、アマチュア時代は数々の大会で優勝をおさめ、07~08年にはアマチュアランキンクで1位に君臨していた実力派。09年にプロ転向した直後のPGAツアー「ジャスティン・ティンバーレークシュライナーズホスピタル」では7位タイ、続く「フライズドットコムオープン」ではトロイ・マテソン、ジェイミー・ラブマークとプレーオフの末破れて2位に入賞するなどセンセーショナルなデビューを果たし、初優勝は時間の問題かと思われていましたが、これまでのところ未勝利に終わっています。
「ただ自分のゲームに集中するだけ。最近ずっと調子がいいし、優勝争いをする準備は出来ている。今はPGAツアーで優勝する課程を勉強しているところだけど、自分から勝ちを狙っていくことができる状態ではない。でも本当は自分をその状況に置いて優勝できるように追い込まなければならないんだ。でも今の自分はゲームに集中して、勝てる時が来たらそれがボクの優勝できる時なんだ」
 先週は彼女アレクサンドラさんの父であり、チャンピオンズツアープレーヤーのオリン・ブラウンが「全米シニアオープン」でメジャー初優勝を果たしました。彼の優勝を見て「自分も優勝したい」と刺激を受けたのでしょうか?「3R(トリプルアール)」 と呼ばれるローリー・マキロイ(Rory)、石川遼(Ryo)、そしてリッキー・ファウラー(Rickie)というヤングガントリオで未勝利なのはリッキーだけ。リッキー、そろそろあなたも「GO TIME TO WIN」だと思うのですが……。

Img_4284 最終日には母校オクラホマ州立大のスクールカラー「オレンジ」のウエアを着用することで知られるリッキーですが、今日のウエアはライムイエロー。ギャラリーの中には、彼のトレードマークのキャップとオレンジのPUMAのポロシャツを着て観戦している「リッキージュニア」がたくさんいます。

Img_0896 昨年、20歳9ヶ月で「米国最年少ライダーカップメンバー」に選ばれたリッキー。鳴り物入りでプロ転向し、あとは初優勝を待つばかり。

 今回のレポートでは、普段はなかなかTVでは知ることの出来ないツアー会場の裏側をお見せしましょう。
 華やかな米ツアーは、もちろん世界中から集まった一流選手の存在なくしては成り立ちませんが、スポンサーや数多くのボランティアたちなくしても、この興業は成り立たないのです。ボランティアの仕事は主に選手と一緒に歩いてスコアをつけたり(マーカー)、スコアがギャラリーにわかるように作られたボードを運んだり(キャリングボード) 、リーダーズボードの管理、ギャラリー整理、フォアキャディ、ドリンク補給係……などなど数々の仕事がありますが、1日約650人の人が働いています。
 そして恐らく日本のトーナメントのボランティアと違うのは、自分で75ドルを払ってボランティアのユニフォームや帽子などを購入する点。日本では「ボランティア」というと無償で働き、逆にノベルティグッズなどがもらえるトーナメントもありますが、アメリカのボランティアは自分でお金を払ってトーナメントに積極的に参加するのです。今週の場合はほとんどが大会開催州のオハイオからのボランティアが多いですが、メジャーになると全米中から集まってくることもあります。

では早速、ギャラリーたちのエントランスゲートから……

Img_4942 2001年の9.11以来、トーナメント会場へ入るギャラリーや報道陣のセキュリティチェックが厳しくなり、まるで空港のように金属探知機を導入して怪しい人物を中に入れないようにしています。時には爆発物をかぎわけることができる犬をも使って検査をするほど。米ツアーのセキュリティチェックは徹底しています。

Img_4956 会場内を歩いていると、このようなスポンサーのためのコーポレートテントをグリーン回りで目にします。この中には特別なパスを持った人しか入ることができません。トーナメント会場は、スポンサーにとっては「接待の場」。招いたお得意さんに飲食したり休憩してもらうための場を、提供しているのです。

Img_4982 メジャーや世界ゴルフ選手権のように、参加選手層が厚いほど、企業のテントは大きく立派なものになっています。たいていは18番グリーン回りの最終日に最も盛り上がる場所などに設置されていることが多いですね。

Img_4930 これは「マーチャンダイズテント」と呼ばれるお土産ショップ。大会のロゴ入りグッズはここで購入できます。シャツや帽子、マーカーやグリーンフォークなどのアクセサリー類の他、選手にサインをもらうためのフラッグなども売られています。


Img_5015 ここはボランティアのためのダイニングエリア。1日450食を用意しているそうです。コースで勤務中のため、ダイニングエリアで食べられないボランティアの元へは、担当者がカートで昼食を運搬することもあります。

Img_5025 ボランティアのコンパウンドの中には、彼らに対して情報を伝えるインフォメーションコーナーがあります。

Img_5041 ボランティアたちはここで、本日の仕事のシフトをチェック。

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ウエアはここで購入。タダで支給されるのではありません。

Img_5034 ボランティアとして長年貢献してきた人を選出する「デビッド・フランクリン賞」。過去ボランティアとして活躍し、20年前に死去したデビッド・フランクリン氏の名を取って作られました。中には52年間ボランティアをしている人もいるそうです。今年は全米18州から参加。13〜18歳までのジュニアのボランティアたちも参加しています。

Img_5058 ボランティアコンパウンドの中には、こんなスナックコーナーも!ポップコーンの匂いの誘惑にかられ、思わず記者もつまみ食いしてしまいました。

Img_5052 コースや各所にドリンク類を補給するチーム。

Img_5054 4日間で約3万本のドリンクを配給するそうです。


Img_5063 ここは選手たちのスコアを速報するためのトランシーバーステーション。約310台のトランシーバーを管理しています。

Img_5073 PGAツアーのホームページを見ると、選手たちのショットが何番ホールでどこにボールが飛んだのか、あるいは選手たちの細かい部門別ランキングをチェックすることができますが、それもこの「SHOT LINK」というシステムのおかげ。GPSを使うことなくボールの落下地点を測定するハイテク技術を駆使して、正確なデータを収集することができるのです。

Img_5079 これがSHOT LINKトレーラーの内部。約5人ほどの技術者がコースから集められたデータを読み取り、ボール位置が正確に測定されているかどうかのチェックをしています。

Img_5083 これは実際、コース上でボール位置を測定している風景。グリーン回りであれば、このようなTVタワーの上からレーザーガンで測定することが多いようです。

Cimg0772 TVコンパウンドの内部。ここから世界各国にゴルフ中継の映像が配信されます。

 初日を終え、2アンダーの18位タイにつけたタイガー・ウッズ。復帰第1戦目の第1ラウンド、しかもキャディは長年コンビを組んだベテラン、スティーブ・ウィリアムズではなく、子供の頃からの旧友ブライオン・ベル氏に依頼するという、「その場しのぎ」のような状態で試合に臨んだ彼ですが、それでも相性のいいファイヤストンでアンダーパーでまとめるあたり、さすがです。
 ホールアウト後の会見で「1番ティに立った時に『帰ってきたなぁ』という感じがした。11〜12週だったかな、試合に出てなかったのは……マスターズ以来初めて、試合で18ホール回っただけに本当に懐かしかった」と久しぶりのトーナメントの雰囲気を味わうとともに「でも1番ティでは緊張した。02年から03年にかけて、あるいは08年から09年の冬にヒザの手術をしたときにかなり長期に渡って休んだが、その長期の休みから復帰した時のように緊張していた。1番ティのティショットは本当に緊張したよ」と米ツアーで通算71勝も挙げているタイガーでも緊張することがあるのか、とちょっとビックリしましたね。

Img_0952 「スイングスピードを以前よりも落として振っているので、ラクにスイングできている」とタイガー。遅めのスイングスピードにしている分、飛距離は出ないが「今ボクは新しいスピードで、いかに距離感を出すかに取り組んでいる」という。

Img_1126_5 ホールアウト後は練習場でコーチのショーン・フォーリーがスイングチェック。フォーリーとはスイング作りにおいて、1歩1歩取り組み、前進しているという。

 

初日を終えて4オーバーの74位と出遅れた池田勇太。「パッティングも自分の思ったところに打てているが、それが入るか入らないかの問題。グリーンが読めていないのではなく、ちょっとしたタッチの差。ショットも全体的に悪くはないし、まだ何が起こるかわからないよ」と明日からの巻き返しを誓いました。

Img_0680 同じくブリヂストン契約選手のブラント・スネデカーとラウンド。スネデカーは4打差4位タイにつけている。

 初日を3アンダー13位タイで終えた石川遼。最終18番ホール(パー4)では第1〜2打目でトラブルに見舞われましたが、コース敷地内の住宅の裏庭から救済措置を受けながら、残り52ヤードの第3打をピン右3メートルにつけるミラクルショットを披露。最後のパーパットをきっちり沈め、ギャラリーから大歓声を受けました。

Img_1002 臨時の動かせない障害物の中にボールを打ち込んだ石川遼。2打目でスライスをかけようとしたが、ラフのためかかり切らずにすっぽ抜けてしまった。

Img_1073 救済を受けようとドロップを試みたがうまく行かず、結局は柵の中から3打目を打つことに……。「パーセーブできてよかった。後ろの組に首位のアダム・スコットがいたが、待たせてしまったしちょっと恥ずかしかった(笑)」

今日のラウンドを振り返り、
「自分には良すぎるスコア。5番〜7番アイアンの距離感がよかった。13番パー4で、6番アイアンで打ったショットはカンペキ!自分の思っていた通りのショットを打つことができた。先週からスピン系のボールに換え、ロングアイアン、ミドルアイアンでスピンを効かせることで、ランを半分に抑えさらに攻められるようになる。ドライバーの飛距離が2〜3ヤード落ちたかもしれないが、今日プレーしても特別問題はなかった。飛んでない印象はない。アイアンがよければボギーは打たない。最後はパター次第ですね」と語った遼くん。今日のラウンドのテーマは「コースは練習場」で、練習場と同じように打てれば、いいショットが打てる、といいます。またパッティングでは、ボールを見ながらストロークしたときに目から入る情報のせいでインパクト時に力みが入ったり、手先が動いてしまうのを防ぐため、ボールを見ずにインパクト練習を行うことで、理想のストロークをつかもうとしています。これの習得には1〜2ヶ月はかかる、とのことですが、パター自体も新しいものに換え、さらに自信を持って気持ちよくストロークできているようです。

 

 ブリヂストンインビテーショナルが4日、米国オハイオ州・ファイアストンC.C.で開幕しました。初日単独首位に立ったのは、豪州のアダム・スコット(8アンダーの62)。2位には同じく豪州で、マスターズや全米オープンなどメジャー大会で大活躍の若手ジェイソン・デイがつけています。
 アダム・スコットは2年前パットで非常に苦しみ、同大会で記者に「パットがどうやったら入るのか教えて」とジョークを飛ばしていたほど。かつてはタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソンに次ぎ世界ランク3位につけていた頃もあった彼が、パットのイップスに苦しみ、世界ランク50位以下に転落したこともありました。昨年、バレロテキサスオープンで2年ぶりの勝利を挙げ、今季はキャデラック選手権6位タイ、マスターズ2位タイ、AT&Tナショナル3位タイと未勝利ながらも少しずつ調子を上げてきていましたが、ここにきて62のビッグスコアを叩きだし、本人が一番驚いているようです。
「今週は、スイングの調子がいいようなら、初日のスタートから積極的に優勝争いに加わるようにしたいと思っていた。ショットもいいし、グリーン上でも自信を持ってパットを打てている。ボクはこのスコアにビックリしているけど、スティーブ(ウィリアムズ)にとっては62なんて大したことない。普通のスコアじゃないかな?(笑)」
 今年の全米オープン(コングレッショナルCC)からはタイガー・ウッズの旧キャディ、スティーブ・ウィリアムズとコンビを結成。AT&Tナショナル以降は専属キャディとしてバッグを担いでもらっていますが、過去タイガーとともに今大会で7勝を挙げているスティーブは、ファイアストンの攻め方を知り尽くしています。そんな彼の豊富な経験と大きなエネルギーを授けてもらいながら、自信を持ってプレーできています。
「スティーブは私にいいエネルギーをもたらしてくれている。彼はボクのゴルフを信じてくれていると思うし、世界のベストプレーヤーの1人だと信じてくれている。全てがとてもポジティブで、モチベーションが高い。スティーブと今までやってきて、自信を持ってやれているよ」
 タイガーにAT&Tナショナルで解雇されて以来、一度も口をきいていないスティーブとタイガーですが、その狭間にいても「2人のことはボクとは関係ない。こういうことはツアーでもよくあることだし、ボクは今回のことを特別視するつもりはない」ときっぱり大人な対応を見せるアダム。スティーブにとっては、自分をクビにしたタイガーに対する想いは複雑で、今週顔を合わせることも正直言ってタフなのではないか、と勝手に想像しますが(アダムによれば、実際、今週はまだ顔を合わせていないそうです)、自分を専属キャディに選んでくれたアダム・スコットに対して「頑張れ!」とハッパをかけたい気持ちが普段に増して強いのではないか、そしてそのスティーブの意地がアダムの62というビッグスコアを生み出した一つの要因だったのではないか、と思うのです。

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過去7回、タイガーとともにここファイアストンC.C.で優勝を挙げているスティーブとタッグを組み、初日62のビッグスコアをマークしたアダム・スコット。「スティーブはコースでどのようにゲームをマネージメントするかをよく理解しているし、このコースを知り尽くしている」

Img_4018 もともとコーチがパットに苦しむアダムに対し、練習用として長尺を使うことを示唆したのがきっかけ。2月のWGCアクセンチュアマッチプレー選手権で初めて試合会場に持ち込み、当時は何となくぎこちなさもあったが、半年経った今ではすっかり上手に使いこなし、ビッグスコアをたたき出すまでのパッティングができるようになった。

Mk2n5365 ホールアウト後のインタビューに答えるアダム。明日もまた、経験豊富なスティーブの頭脳を借りて、好スコアをマークできるか?!

 ジンバブエ出身で、ゴルフ殿堂入りを果たしているニック・プライスが、2011年のゴルフ大使に選ばれました。これは、毎年WGCブリヂストンインビテーショナル開催期間中に、ゴルフ場だけでなく様々なところで世界的なレベルで活躍した人物に贈られる賞で、昨年はトム・ワトソンが受賞しています。
 プライスは17歳で初めてアメリカに渡り、ジュニア世界選手権で優勝。1977年にプロ転向し、その年欧州ツアーで4勝挙げています。欧州ツアー転戦時代は、遠征費を稼ぐのが精一杯だったそうですが、その後、1983年にワールドシリーズ・オブ・ゴルフ(現在のブリヂストンインビテーショナル) で米ツアー初優勝を挙げ、1994年には全英オープン、全米プロのメジャー2勝を含む年間6勝という快挙を達成。賞金王に輝き、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれました。米ツアー通算18勝、世界で24勝、メジャー3勝、世界ランク1位の座を獲得ーーー彼のゴルフでの活躍だけでなく、その人柄も評価されての受賞となりました。
「ゴルフ大使に選ばれ誇りに思います。今年逝去したセベ・バレステロスは私と同い年ですが、私にとってのヒーローでもありました。そしてバイロン・ネルソンの全盛期は知りませんが、彼のことをとても尊敬しています。彼が85〜86歳の頃に初めて会いましたが、彼がみんなから愛され、私にもとても親切にしてくれたことを覚えています。「ゴルフがうまいことよりも、人間としてすばらしいことのほうが大事だ」と彼は教えてくれました。ボクはジンバブエで生まれ育って、好きなスポーツをすることができて本当にラッキー。今は政治的な状況で国には帰れませんが、アメリカはとてもすばらしいところで、妻のスーも子供たちも大好きです」
 TVの衛星放送の発達によって、ゴルフがさらに多くの国々で見られるようになり浸透していった90年代。プライスが大活躍したのも90年代でしたが、間違いなく昨今のゴルフのグローバル化に貢献した1人といえるでしょう。

Img_2203 PGAツアーコミッショナー、ティム・フィンチャム氏(右) とニック・プライス。

Img_0449_2 スー夫人と娘のロビン・フランシスさんも授賞式に出席。

 

 2年連続2度目の出場の石川遼。昨日米国入りし、今日は18ホールの練習ラウンドを行いました。
 全英オープン(予選落ち)での反省を踏まえて、ジャンボ尾崎から受けたアドバイスを元にドライバーからスイングを作り直しているところですが、「今週と来週(全米プロ)の2週間は自分のゴルフ上達のため、向上心を強く持ってやることがテーマ」と語っています。今週はまずは1日4アンダーをマークし、初日、2日目を終えて30位以内に入ることが目標。「目から入ってくる情報をシャットアウトし、腕と肩の三角形をキープしながら大きな筋肉でストロークするパッティング」で上位を狙います。

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先日ヘアスタイルを一新した石川遼。ツアー仲間の間では、あまりの変身ぶりにRyoだと気づかなかった人もいるとか……

 昨日の練習ラウンド後のインタビューでは「思い切って初日から上位を狙いたい。久しぶりに優勝を意識してプレーしたい」と力強いコメントを残していた池田勇太。今日は同じくブリヂストン契約選手のマット・クーチャー、ブラント・スネデカーと練習ラウンドをこなし、明日からの最終調整を行いました。今日も「調子は悪くなさそう。優勝の意識はもちろんある」と前週からの好調を持続している模様。予選落ちのない今大会、本人も語るように初日から思い切り上位を狙って優勝争いに加わって欲しいものです。

Img_1509 ブリヂストン契約選手の3人が練習ラウンド。左からマット・クーチャー、池田勇太、ブラント・スネデカー。

Img_0337 昨年の米ツアー賞金王であり、現在賞金ランク8位のマット・クーチャー。「ブリヂストンのクラブやボールは非常に性能がよく、自分の思い通りの球が打ちやすい。他社と比べてもBEST! 」彼の成績を見ればそのクオリティは一目瞭然だ。

 いよいよ明日8月4日(木)、ブリヂストンインビテーショナルが開幕します。今大会は池田勇太、石川遼ら日本人選手の活躍と、復帰第1戦目のタイガー・ウッズの動向に注目!池田勇太は、同じくブリヂストン契約選手のブラント・スネデカーと同組でラウンド(現地東部時間・午前9時40分スタート)。石川遼はブリヂストン契約選手であり、昨年のPGAツアー賞金王、マット・クーチャーとラウンドです(午後1時50分スタート) 。タイガー・ウッズは、全英オープンチャンピオンのダレン・クラークと石川遼の一組前の1時40分にスタートします。
 ダレン・クラークは、全英オープン優勝の際、最終日前日にタイガーからアドバイスのメッセージをもらったほどの仲。約15年前に遡れば、タイガーがまだアマチュアだった頃に、欧州ツアー・リンデオープンで初めて一緒に回ったとか。元々クラークもタイガーも、ブッチ・ハーモンにスイングの指導を受けていたので、その関係もあってブッチの本拠地ラスベガスで一緒の時間を過ごしたこともあったそうです。ここ数年、若手の台頭に押されっぱなしの40代ですが、パストチャンピオンでもあるダレン・クラークを始め、アーニー・エルス、レティーフ・グーセンら元「ビッグ5」にも頑張って欲しいところです。

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全英オープンで初メジャーVを遂げたダレン・クラーク。優勝直後にはアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、北アイルランドの首相、アイルランド大統領らVIPから数々の祝福の手紙が寄せられたそうです。

 選手たちがどんな練習をしているのか? あるいは、選手たちの素顔が見てみたい、という人にとっては練習日の練習場ほどおもしろいものはないでしょう。いったん試合が始まってしまえば、真剣な表情で淡々とプレーをこなしていく姿しか見ることができなくなりますが、練習日の練習場では、選手同士で冗談を言い合ったり、クラブメーカーのツアー担当とクラブの調整であれこれ話をしたりと、普段は見ることができない選手たちの姿を見ることができます。
 そして我々報道陣にとっても、練習場は大事な取材の場。特にブリヂストンインビテーショナルの開催コース、ファイヤストンC.C.の練習場は広々しているので、取材もしやすいんです。お目当ての選手を見つけては質問したり、時には写真撮影のリクエストなどもします。以下に練習場付近の風景をUPしましたので、ご覧下さい。きっと現地の雰囲気をつかんでいただけることでしょう。

Img_0099 コーチのショーン・フォーリーにスイングチェックしてもらっているタイガー・ウッズ。

Img_1666 ファイヤストンC.C.の練習場ではいつも右端で練習しているアーニー・エルス。

Img_0156 ヤニ・ツェン、リー・ウエストウッド、マット・クーチャーら多数のトッププロのパッティングを指導しているデーブ・ストックトン。ローリー・マキロイのパッティングもチェック。

Img_9569 コーチのブッチ・ハーモンとスイングについて語るフィル・ミケルソン。

Img_2074 フィル・ミケルソンといえば、ファンサービスに力を入れていることで有名。今日の練習ラウンド後には、40分以上かけて丁寧にサインに応じていました。こんな選手、他にいないです!

Img_8383 イアン・ポールター、アルバロ・キロス、ババ・ワトソンの3人が練習場で大爆笑! 何を話しているのか知りませんが、アルバロがいるところでは、皆たいてい笑っています。ツアーのムードメーカーの1人です。

Img_8570 ブリヂストン契約選手の池田勇太も、クラブ調整のためプロ担当と打ち合わせ中。

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イタリア期待の星、マテオ・マナセロに取材。

午前10時からのタイガー・ウッズの会見には、場内あふれんばかりの記者で埋め尽くされました(写真)。

Dsc00018この会見でのテーマは大きく分けて2つ。①タイガーのヒザの具合、②新旧キャディについて。
まずはタイガーのヒザの具合ですが、先週までは医者に「もう1週間トレーニングを積んで、様子を見た方がいい」と言われていましたが、今週試合に出てもOK!ということで出場を決めたそうです。7月初旬に「100%治るまでは試合に出ない」と宣言していた頃はパッティング練習しかできていなかった状態でしたが、数週間前にはドライバーなどのロングショットも打てるまでに回復していたとのこと。まだ試合で優勝争いができるほどの仕上がりではないですが、ショットも非常にいい感じだそうで、痛みもなく、ヒザも安定しているようです。
そしてさらに気になる話題は、キャディについて。先日12年間ともにタッグを組んで数々の勝利を挙げてきたスティーブ・ウィリアムズとのコンビを解消したタイガーですが、その後のAPの記事によると「AT&Tナショナルの時にアダム・スコットのキャディをスティーブがやるとは知らされていなかったので、気分を害して解消した」との報道もなされていました。今回の会見では「ただtime to changeだった」と語り、スティーブのことは「本当にすごいキャディだ。そのことは疑う余地もない。彼はボクのキャリアに貢献してくれたし、ボク自身も彼のキャリアに貢献してきた。12年以上すばらしいパートナーシップを結んできたし、たくさんの勝利をともに挙げてきたが、もうそろそろ潮時だと思った。その状態にとても満足している。スティーブとはきちんと面と向かってAT&Tの時に話をした。とてもタフな会話だったけど、そうする必要があった」
そして新キャディのブライアン・ベル氏については
「ブライアンはサザンカリフォルニアアマチュアやトーリーパインズでの全米アマチュアなどでバッグを担いでもらって優勝している。だからボクと彼のコンビはいい感じだ。今は専属キャディはいない。ブライアンもずっと今後ボクのキャディをやるわけではないしね……」
タイガーはキャディに求める条件に、「プレッシャーがかかった時に、どう対処したらいいかわかっているキャディが必要だ。以前それが出来ているボクのキャディが、フラッフ(マイク・コーワン。現ジム・フューリックのキャディ)だったし、スティーブだった。数々のすばらしい選手たちのバッグを担いできた彼らはそのことがよくわかっていたからね」
 現在、タイガーのキャディをやりたいという人が殺到しているそうです。以上の条件をクリアする自信のある人は名乗りを上げてみては……(笑)?

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キャディも変え、心機一転!再起なるか、タイガー。

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コーチのショーン・フォーリー、新キャディのブライアン・ベルを従えて練習ラウンド。


Img_0737_2 彼が、タイガーの子供の頃からの友人であり今週、来週(全米プロ) とキャディを務めるブライアン・ベル。通常ツアーキャディたちは、みな日焼けをして手足が真っ黒だが、彼は真っ白!前キャディのスティーブに比べると、おとなしくてやさしそう。

Img_0707_2 今週のタイガーのクラブセッティング。スコッティ・キャメロンではなく、ナイキのパターが入ってます。

 トーナメントディレクターを過去5年間務めるドン・パジェット氏によれば、今年のコース改造は、16番ホールのフェアウェイの幅を5ヤード広げるにとどめているそうです。16番のフェアウェイには傾斜があり、仮にフェアウェイをとらえたとしても、ボールがラフに転がり入ることも多く、なかなか2オン狙いでアグレッシブに攻めることが出来なかったそうですが、幅を5ヤード広げることでさらにアグレッシブに攻めることができ、バーディ、いやイーグルチャンスを狙える選手も増えるのではないかと予想しています。
「昨年優勝したハンター・メイハンも2オン狙いで奥の花壇に入れてしまったが、そこから無罰でドロップし、寄せワンを決めた。PGAツアーでも最長のロングホールである16番ホール(667ヤード)は優勝者を占う大事なホールとなっている」
 ファイアストンCCは全長7400ヤード・パー70と長いコース。2002年にコース改造を加え、350ヤード延長したがそれ以降はコースを長くする改造は加えられていません。ティグラウンド、フェアウェイはベントグラス(ところどころポアナが混在) 、ラフはブルーグラスを採用。1年がかりでコースセッティングを手がけ、グリーンもスムーズ。コース全体的に非常にいい状態に仕上がっているそうです。
「ファイアストンはとても難しいコースだが、トリッキーなセッティングではなく、フェアなセッティング。過去、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、トム・ワトソン、グレッグ・ノーマン、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズなどいつもトッププレーヤーが勝ってきた大会。タイガーがもし今回勝てば、同一大会、同一コースでの優勝回数が8回となり、記録なる。今大会は世界でも最強のフィールドなので、誰が勝ってもおかしくないし優勝者予想は難しいが、リー・ウエストウッドやスティーブ・ストリッカーが勝つ可能性が高いのでは……?」
 過去58年の歴史を持つ今大会。果たして最終日の午後に優勝トロフィを手にするのは誰でしょうか?……乞うご期待!

Img_8895 トーナメントディレクター、ドン・パジェット氏。日本人メディアのために特別に時間を設けて、今大会について語ってくれました。「RYOもYUTAも、最終日のリーダーボードの一番上に名前がある可能性は十分あると思うよ」

Img_4427 昨年のチャンピオンはハンター・メイハン(米国)。過去タイガー・ウッズは7回も優勝している相性のいい大会。ここで好成績を残せれば来週の全米プロに弾みがつくこと間違いなし!

Img_6970 過去、数々のドラマが生まれている16番ホール・パー5。2オン狙いのイーグルで笑う者もあれば、大叩きをして優勝戦線から脱落した者もいる、注目のドラマチックホールです。

Img_7734 クラブハウス内のプロショップには、過去の大会のメモラビリアグッズが所狭しと展示されています。

Img_7743 地球儀のマークでおなじみのWGCロゴグッズが盛りだくさん!ゴルフ好きにはたまらないお宝がいっぱいです。

Img_7751 こんなのもありました! ファイヤーストーンのシンボル、給水塔のデザインをアレンジしたバッグタグ?!ちょっとかわいいでしょ?

いよいよ今週の8月4日(木) からWGCブリヂストンインビテーショナル(米・オハイオ州 ファイヤーストーンカントリークラブ) が開催されます。世界のトップランカーたちが競うこの大会、一番の注目はタイガー・ウッズ復帰のニュースでしょう。マスターズでは4位タイに入ったものの、5月のプレーヤーズ選手権ではマスターズで痛めたヒザを再び痛め、戦線離脱。全米オープン、全英オープンというメジャー2大会をも欠場し、つい先日「100%ヒザが完治するまでは試合には出ない」と宣言したばかりの復帰に少々驚きましたが、ともかく米国ゴルフファン、いや世界のゴルフファンにとって、タイガー復帰ほどうれしいニュースはないでしょう。

というわけで早速今日は、朝イチからタイガーを張り込み!
以前は、たいてい朝の6時〜6時半頃から練習ラウンドを行うのが常で、我々報道陣も彼の早起きにつきあい、日の出前からコースで彼の出待ちをしていたものですが、スキャンダル以降はそのような早起きもなくなりました。しかし、「今日はたぶん、いつも通り早く来て練習ラウンドするだろう」という長年の記者の読みが当たり、6時にはコース入りしたタイガー。新キャディとともに6時半過ぎには1人ティオフしていきました。

Img_0574 ファイヤーストーンの朝は早い!コースメンテナンスの人たちも日の出前から芝刈りやグリーン整備に勤しんでいます。

Img_4486 1人朝靄の中を練習するタイガー。コーチのショーン・フォーリーもスイングチェックしています。

Img_0606 「お帰り、タイガー!元気だった?」「うん。元気だった?ヒザはもう大丈夫!100%痛くないよ」笑顔で答えてくれたタイガー。復帰戦での大活躍を期待したいですね。

Img_0623 1人練習ラウンドに向かったタイガー。今日は9ホールの練習を終えた後で、記者会見があります。

Img_4511 新キャディのバイロン・ベル氏。タイガーの昔からの友人であり、ビジネスパートナーでもあります。

Img_4474_2 ファイヤーストーンのシンボルアイコンの給水塔。バックの朝焼けがきれい!